素材にこだわれば封筒でも防水可能!?封筒に出来る防水対策とは

素材にこだわれば封筒でも防水可能!?封筒に出来る防水対策とは 封筒

突然ですが、封筒を使って手紙や書類を郵送する際、防水対策を施したことはありますか?

封筒も封入物も紙製であるにも拘わらず、意外と水への対策を怠ってしまうことが多いかと思います。

郵便物は屋内や車内等、雨を防げる環境を経て配送先に配達されますが、気象条件によっては水に濡れる可能性もあるため、防水対策が必要になります。

本記事では、封筒への防水対策の方法や特殊な封筒等、軽視されがちな「水への対策」を紹介していきます。

郵便物の防水対策は必要?

郵便物の防水対策とは?

そもそも、どのような時に封筒への防水対策が必要になるのでしょうか。

「台風や大雪の時だけ」と考える方もいますが、基本的には「いかなる時」も防水対策への意識を持つ必要があります。

宅配便を利用する際に「割れ物」や「要冷凍」等、内容物を保護するための工夫を凝らすように、紙を封入する封筒において、「濡れないよう」に相手に届けることは、差出人の義務と考えることが出来ます。

もし封筒が濡れてしまうと、封入物の文字が滲んでしまったり、宛先が滲んでしまったりと、文字が識別しづらくなるだけでなく、差出人のイメージ低下にも繋がるでしょう。

配達員の方は極力封筒が濡れないよう力を尽くしてくれますが、雨の日に全く濡れないよう投函することは不可能に近く、また戸建のポストは屋外に設置されているため、相手の手元へ届くまでに雨に降られる可能性も考えられます。

封筒を送ってから一度も雨に降られず、また結露等水気のある状況にさらされずに相手の手元に届けば問題はありませんが、そのような状況は考え難いため、少なくとも取引先やお客様への書類等、ビジネスにおける重要書類の発送の際には防水対策を施し方がいいでしょう。

リスク管理や細かい配慮が評価され、好印象を得ることにも繋がります。

郵便物の防水方法

郵便物の防水方法

封筒の防水対策がいかに大切か、お分かりいただけたかと思いますので、ここからは実際の防水方法について紹介していきます。

①封筒自体をビニールで包む

(1)封筒に封入
(2)宛先や差出人を記入・印字
(3)OPP袋で封筒を包む
(4)袋に切手を貼る
 
メリット :封筒自体を防水できる
デメリット:開封が面倒、見た目が悪い、袋に穴が開くと濡れる、ごみが増える

OPP袋とは、透明なビニール製の袋です。

封入物だけでなく封筒の宛先部分にも防水対策が施せるため、防水効果が高いと言えるでしょう。

消印を押せるよう、切手は袋の上から貼付することに注意してください。

OPP袋は、サイズによって金額は異なりますが、A4用紙三つ折りサイズの長形3号の場合、2円/1枚前後で購入可能です。

100円ショップでも入手可能なため、比較的手ごろな防水方法として使えますが、見た目の悪さや開封の手間が大きなデメリットとなり、実用的な方法ではありません。

いざという時の選択肢として持っておく程度に留めましょう。

②封入物をビニールで包む

(1)OPP袋で封入物を包む
(2)封筒に封入
(3)宛先や差出人を記入・印字
(4)封筒に切手を貼る
 
メリット :封入物への防水効果が高い
デメリット:開封が面倒、ごみが増える

①と同じようにOPP袋を活用した方法となっており、OPP袋を被せる順番が変わります。

見た目の悪さが改善するものの、基本的に大きな変化はなく、開封時の手間やごみの増加等、相手に与えるマイナスが大きいため、台風や大雨の場合等の封入物を完全に防水したい時以外は他の方法を推奨します。

③防水封筒を利用する

(1)防水封筒に封入
(2)宛先や差出人を記入・印字
(3)封筒に切手を貼る
 
メリット :見た目がスッキリする、郵送時の工数が少ない、ごみが減る
デメリット:宛名等封筒の外側への防水対策が弱い

上記①、②に比べ、最もバランスの取れたおすすめの方法が、防水封筒の利用です。

見た目の良さやごみの削減はもちろんのこと、封筒自体に防水対策が施されていることで工数が削減できるため、業務効率化も叶うでしょう。

防水封筒の中にも種類があるため、用途によって使い分ければ、常用手段としても利用できます。

唯一のデメリットは封筒の外側が濡れてしまう点ですが、封筒自体は濡れてもしおれないため、油性ペンを使用する等、インクを工夫することでデメリットを回避することが可能です。

封筒印刷製作所では様々な種類の防水封筒を用意していますので、用途や使い方について等、まずはご相談ください。

防水封筒の種類

防水対策の種類とは?

ここでは、最も現実的で実用的な防水封筒について、その種類を紹介していきます。

①ラミネート封筒

ラミネート封筒とは、表面がラミネート加工された紙で作られた封筒です。

牛乳パックをイメージするとわかりやすいですね。

ラミネート加工が内側に施されている、「内ラミ加工」であれば宛名を記入することもできるため、使い勝手の良い防水封筒と言え、角形2号サイズで20円/枚前後での購入が可能です。

②ビニール封筒(フィルム封筒、透明封筒)

ビニール袋とは、前述のOPP袋のことを指します。

紙封筒に追加するオプションとしてではなく、OPP袋のみを封筒として利用することもでき、封入物に宛先を印字することで、そのまま郵送することが可能となります。

しかし、透明な封筒からは内容物が見えてしまうため、扱いには注意が必要です。

例えば、個人情報を含む契約書や請求書等の郵送には、個人情報保護の観点から他の方法を利用することを推奨します。

逆にDM等の宣伝・広告物の場合は開封せずとも内容物が露出しているため、より効果的に広告を行うことも可能です。

防水性能だけに着目するのではなく、”透明”という特徴もうまく使うことで、非常に有用な選択肢となるでしょう。

角形2号サイズでは、5円/枚前後が相場となります。

③撥水ラップ封筒

撥水ラップ封筒とは、リンテック株式会社が開発した、撥水性の高い特殊な紙を使って作られた封筒です。

普通の紙にラミネート加工を施すラミネート封筒とは違い、元々水に強く撥水性の高い紙が使われているため、封筒自体の厚みを抑えることができます。

金額は高くなりますが、より質の高い封筒を求める場合にはピッタリの封筒で、角形2号サイズの相場は20円/枚前後です。

④タイベック製封筒

タイベック製封筒とは、アメリカのデュポン社が開発したタイベックという生地を使った封筒です。

撥水ラップ封筒と同じように封筒自体が耐水性を持ちますが、タイベックは紙よりも布に近い性質を持つ生地で、防水性だけでなくアウトドア用品に取り入れられるほどの耐久性も持ち併せます。

耐水性・耐久性・通気性等、全ての面において紙を超えるスペックを持っているため、重要書類の保管用として使われる方が多いようです。

封便用としては厳重すぎるものの、保管用としての封筒をお探しの場合は、タイベック製封筒に軍配が上がります。

角形2号サイズの場合、170円/枚前後にて購入可能です。

上記のように、普通の封筒に比べ多少金額が高く設定されていますが、普通の封筒が10円/1枚前後であることを考えると、袋で包む手間や、何もせずに濡れてしまうリスクが1枚あたり10円で解消されることになります。

全体的な経費で捉えると防水封筒を利用する方がお得とも言えそうです。

濡れてしまった場合の補償は?

濡れてしまった場合の補償は?

紹介したような方法で防水対策を施している場合も、状況によっては水に濡れてしまう可能性があるかもしれません。

文字が識別できる程度の水濡れであれば妥協できますが、中身が高価なものだった場合、実際に損害を被る可能性もありますね。

そのような時には、郵便局の損害賠償制度を利用しましょう。

郵便局の損害賠償の対象は、内容物の破損だけでなく、水濡れや汚れ等もカバーしています。

ただ、全ての郵便プランに補償制度が付帯しているわけではないため、対象となるプランや料金を紹介します。

日本郵便賠償内容

上記のように一般的な普通の郵便では、損害賠償の対象から外れてしまうため、高価なもので水に濡れると実損被害を被るものについては、上記郵便サービスを利用することを推奨します。

しかし、上記サービスを利用しても対象にならないケースとして、「差出人の過失」が提示されています。

水濡れに関しては必要な防水対策を施していない場合、過失として捉えられる可能性もあるため注意してください。

まとめ

POINTの文字

封筒に対する防水対策の重要性、その方法の選択肢はご理解いただけましたでしょうか。

荷物の割れ物や要冷蔵食品については気を使っている方の中にも、封筒の中の防水対策に気を使っていない方は多くいると思います。

状況によっては相手に不快感を与えかねない事件が起きる可能性もあるため、天候を完全に予測することが不可能な限り、重要な書類の郵送には必ず防水対策を施すようにすると安心ですね。

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