封筒の紙の種類でイメージが変わる!それぞれの特徴とは?

封筒の紙の種類でイメージが変わる!それぞれの特徴とは? 封筒

封筒に使われている紙にはいくつかの種類があり、選び方によって相手への印象が変わる傾向があります。紙の種類を賢く見分けて、会社にぴったりの封筒を選びましょう。

今回は封筒に使われる紙の種類について、詳しく解説していきます。

封筒に使われる紙の種類

様々な封筒

最初に、一般的な封筒に使われることが多い紙の種類と、それぞれの特徴を見ていきましょう。

封筒には大きい物から小さいサイズ、形や色違いなど、さまざまな種類があって、会社で使う封筒を選ぶときは目移りしてしまうかもしれません。封筒選びに迷ったら、紙の種類に注目することをおすすめします。

封筒の色や風合いによって、送る相手に与えるが印象やイメージが変わってきます。紙の種類によって封筒の使い方や、宛名書きのしやすさにも違いがあるため、使い方にぴったりの封筒を選んでください。

クラフト

クラフトパルプから作られる紙で、ザラザラとした手触りが特徴です。いわゆる「茶封筒」と呼ばれるものは、クラフト紙で作られていると考えていいでしょう。

クラフト紙は繊維の長い針葉樹を原料としていて、漂白処理をしていないぶん安価で、強度が高いのが魅力です。丈夫で破れにくいため、大事な資料や重量のある冊子などを入れる封筒として最適です。

またクラフト紙は厚く、褐色を帯びていて透けにくいため、封筒に使われる紙として優秀です。デザイン面では自然で優しい風合いの紙なので、ナチュラル感やエコ、親しみやすさをアピールしたい企業におすすめですよ。

クラフト紙のデメリットとしては、紙質がざらざらとしていて手触りが悪く、宛名書きのインクが滲みやすいことがあげられます。またナチュラル感はあるものの、最初から色がついているぶん企業のロゴなどを入れても映えないため、デザインの難しさも否定できません。

とはいえクラフト紙には、次のようないくつかの種類があります。封筒選びに迷ったら、素材や風合いの違いにも注目して、会社のイメージにあったものを選ぶといいでしょう。

晒クラフト紙

茶色いクラフト紙を脱色処理した、白い紙です。クラフト紙特有の強度があっても美しいため、包装紙にも使われていますが、マチ付き封筒などにも最適です。

半晒クラフト紙

最もポピュラーなクラフト紙で、古紙が配合されていることが多く、明るい茶色や黄色がかった色をしています。色が薄いため鉛筆などで文字を書いても見やすく、強度と比較してもコストパフォーマンスが優秀です。

未晒クラフト紙

クラフト紙の中でも色が濃い、木を連想させるような色の紙です。印字の見えにくさや手触りの悪さはあるものの、ナチュラルな風合いやエコなイメージから、人気がある封筒の素材です。

片艶晒クラフト

晒クラフト紙の片面をプレスして、光沢感や透け感がある紙です。紙は薄いもののそれなりの高度があり、封筒としては安価なのが魅力です。

ケント

化学パルプからつくられる紙で、繊維がつまっていて強度が高く、表面が滑らかなのが特徴です。上質紙を使った商品もありますが、いわゆる「白封筒」と呼ばれるものの大半は、ケント紙で作られたものです。

ケント紙は青みがかかった美しい白色で、高級感があるのが魅力です。油性ペンや印刷との相性が抜群で、インクの映えが良い優秀な素材です。文字を書いても滲みにくいため、企業が使う封筒として人気があります。

その反面で、中身が透けやすいというデメリットがあります。また長期間日に当たると美しい紙色が変色してしまうため、保管の仕方に注意しましょう。

色紙

ケント紙と同じく、科学パルプから作られた紙です。ケント紙よりも薄いため強度は劣るものの、光を反射しないぶん文字が読みやすく、インクも滲みにくいため、コピー用紙などにも良く使われています

上質紙は基本的に白色ですが、発色が良いのが特徴で、上質紙に色を付けたものが色封筒に使われています。色封筒はカラーバリエーションが豊富で、比較的リーズナブルに購入できるのが魅力でしょう。

上質紙を使った色封筒は印刷との相性も良く、個性を出しやすいため、企業のシンボルカラーに合わせて色封筒を作れば、ブランディングにも活用できます。

ちょっと変わった紙でこだわりの封筒

和紙

封筒に使われている、ちょっと個性的な紙の種類もご紹介していきましょう。

一般的な紙の封筒の場合は見た目が画一的ですが、風合いが特殊な紙を使ったものは、封筒自体が個性的な魅力にあふれていて、強い印象を残せます。企業の知名度やイメージアップを目指すブランディングに効果的なので、紙の持つ特徴や用途を考えて、自社にぴったりのものを選んでください。

ただし必要な強度や耐久性がない紙を選んでしまうと、破れて中身が台無しになってしまうかもしれません。ご紹介する紙はあくまでも、デザイン封筒を作る一例として考えましょう。

また、封筒を作るメーカーの全てが特殊な紙の封筒作成に対応しているわけではありません。紙の種類で個性的な封筒を作りたい場合は、事前に業者に良く相談することをおすすめします。

和紙

日本古来の素材を使い、伝統的な手漉き製法で作られた、薄くて丈夫な紙です。和紙の原料には楮紙(こうぞし)・三椏紙(みつまたし)・雁皮紙(がんぴし)の3種類がありますが、強度や厚みなどの観点から、封筒には楮紙が使われるのが一般的です。

耐久性や寿命の長さもさることながら、和紙の魅力はその独特な風合いでしょう。見た目に高級感や特別感があるため、結婚式の招待状や、お祝い用の封筒として不動の人気があります。

また、和のイメージが強いため、日本の伝統文化をテーマにしたイベントを会社で開くときの招待状にも最適です。そのほか手触りが良く、落ち着きや温かみのあるイメージを生かして、目上の方やご年配の方への案内状に使うなど、和紙を使った封筒は幅広い用途で活用できるでしょう。

レイド紙

「レイド」と呼ばれる立体的な縞が入った、デザイン性の高い紙です。上質な風合いがあるため、封筒のほか、便せんなどにも使われています。

一口にレイドといっても、使われている紙素材や縞模様の凹凸の入り具合などによって、いくつかの種類があります。種類によって見た目の印象や手触りが大きく変わり、個性的で印象が強い封筒が作れるのがレイド紙の魅力でしょう。

レイド紙の封筒は、企業のブランドイメージをアピールするのにおすすめです。堅実なイメージから、柔らかな女性的な印象まで自由自在に調整できるため、どんな用途で使うのかも考えてレイドの種類を選んでみてください。

トレーシング

「トレーシングペーパー」という呼び名でもおなじみの、半透明で薄い紙です。図面や絵などに重ねると簡単に転写ができるため、製図やデザインの現場でよく使われています。

トレーシング紙の魅力は、その美しい透け感でしょう。中身が透ける素材は封筒には不向きと思われがちですが、色紙などを重ねて封筒にすれば、逆に中身が透けていることでデザイン性が向上し、送る相手におしゃれで洗練された印象を与えることができます。

またトレーシング紙は強度が高く、丈夫で耐水性・耐油性とも優れているため、大事な通知を送る封筒にも問題なく使えます。トレーシング紙を使った封筒は、ファッションやデザイン系の企業のブランディングのほか、多くの注目を集めたい会社のイベントの話題作りにもおすすめです。

※一部当社では取り扱っていない商品もございます

まとめ

封筒に使われている紙の種類に注目すると、価格とのバランスが取れた、使いやすい封筒を選ぶことができます。

紙の種類を一つに絞る必要はありません。社外用・社内用と用途を分けて、複数の種類で作ることも検討するといいでしょう。

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