封筒に入れる理由とは?4,000年の歴史から見る封筒の役割

封筒

手紙を書いたときや書類を送るときなど、普段何気なく使っている封筒ですが、「どうして封筒に入れるのか」、ということを考えたことはありますか?じつは封筒には長い歴史があり、その中で大切な役割が形作られていきました。

今回はそんな封筒の役割について、歴史を通してじっくりとご紹介いたします。封筒に入れる意味を改めて知ることで、封筒を選ぶ際の参考になると思いますので、ぜひご覧くださいね。

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誕生は4000年前。封筒は粘土だった

封筒の起源は、今からさかのぼること4000年前

紀元前2000年の古代バビロニア といわれています。
貿易の中心都市である古代バビロニアは、交易が盛んに行われていたため、各地で契約が多く交わされていました。

紙がなかった当時、契約は粘土の板にくさび文字を刻み行われていました。

契約は古代文明でもしっかりと結ばれており、次第に文書の内容を他者に知られないための工夫が施されました。粘土を伸ばし薄い板状にしたものを2枚用いて、文書を挟み込みます。その後、壺で焼かれて完成です。

これが封筒の原型となりました。

この粘土の封筒は、焼いてしっかり閉じているため中の文書を見るには割って壊すしかありません。焼いているため長期保存もでき、情報漏洩の観点でも非常に優れた封筒と言えるでしょう。

大切な文書を守るという封筒の役割が初めて誕生したわけですが、形状は現在の筒状のものとは異なる箱型のケースのような形状。普段私たちが目にする封筒とは程遠い姿のものでした。

<ひと言メモ>
契約書の中には、契約を守らないものは、溶けたアスファルトをかけられた上に多額の罰金を支払うという恐ろしいものもあったとか。
それだけ効力の高い契約を守るために粘土の封筒が用いられているところを考えると、封筒における信頼度の高さも伺えますね。

近世ヨーロッパで、ようやく紙の封筒が登場

紙の封筒ができたのは16世紀から17世紀ごろのヨーロッパ。
封筒の原型が登場してから2400年近くが経っていました。

なぜそんなにも時間がかかってしまったのか。

答えは製紙技術でした。

実用的な紙が発明されたのは2世紀頃の中国と言われており、ヨーロッパにもたらされたのはそれから約1000年もあとの12世紀頃。
ヨーロッパでその紙をさらに封筒として作り上げるには約400年もかかりました。

<ひと言メモ>
日本には7世紀頃に紙がもたらされており、比較的早い段階から製紙技術が発達していきました。 書物を丸めた巻物や、恋を伝える恋文、障子やちょうちんなど、日本独特の紙文化は早くから製紙技術が入ったことも関係しているかもしれませんね。

ヨーロッパで紙の封筒の需要が増えたのは
国策として始まった郵便事業がきっかけでした。

しかし、ヨーロッパで生まれた紙の封筒は、国策として始まった郵便事業により、その存在が知られ少しずつ使われるようになったものの、

当時の郵便料金はとても高額

そのうえ、枚数による料金計算や送り先までの距離から計算されていたため、郵便料を減らすために封筒を使わずに便箋にシーリングワックスをつけてそのまま送るということが多くみられました。

そんな中、封筒の利用が一気に広まったのが1840年の郵便制度の改革です。

これまでの料金計算を一新し、重量性による計算にしたことにより、以前のような節約の必要がなくなり、封筒に入れるようになりました。

さらに郵便改革から5年後に封筒製造機が開発され、大量生産が可能に。
封筒の生産が爆発的に伸びたのです。

<ひと言メモ>
郵便革命をもたらしたローランド・ヒル

郵便改革をもたらしたのは、イギリス人のローランド・ヒルによるものでした。
彼は一般郵便が高すぎることや高官への優遇など問題点にいち早く気付いていました。そこで、郵便改革の必要性を説くパンフレットを作成し出版します。
政府への申し立て以外にも署名活動やマスコミの活用など積極的に行い改革を成功させました。
そして、郵便物の重量性の全国一律料金化や、料金の値下げを行い、近代郵便制度の基本概念を生み出したのです。

この改革により、庶民も郵便を気軽に利用できるようになりました。また、これまでは荷物を受け取った側が支払うシステムのため、受け取り拒否をするものが多くいましたが、切手による前納制を導入したことで、さらに郵便が一般に浸透しました。
この前納制が歴史上初めての切手の登場となります。

世界初の切手は通称「ペニー・ブラック」と呼ばれ、イギリスのヴィクトリア女王の横顔が描かれています。これは、国民が親しみを持っていることと、誰もが知っている顔であることから、万が一偽造された場合に違いに気づきやすいという点で採用されたそうです。

日本では、文明開化のあとに広く普及した

中国から日本に製紙技術がもたらされたのは2世紀ごろ

ヨーロッパよりも早く手紙や封筒の文化が発達したようです。
例えば大切な文書は木の箱に入れられ、相手のもとへ届けられました。
木製の箱もまた、封筒の原型といえますね。

平安時代には恋文と呼ばれる手紙が流行しましたが、こちらは木の枝や花に結びつけるもので封筒は用いませんでした。
しかし公的文書には文書の外側を別の紙でくるんで渡す方法が用いられ、

すでに封筒の原型が存在していました。

また、江戸時代には私たちの知る筒形の封筒が現れ、様々な絵柄が施してあったりと、とても洒落た封筒だったようです。盛んに使われた封筒ですが、当時、書物の配達手段は飛脚と呼ばれるもので、庶民は利用できませんでした。

<ひと言メモ>
江戸時代には、封筒に絵が書かれた絵封筒というものが流行しました。絵の書かれた便箋に手紙を書き、絵封筒に入れて送るという江戸らしい粋なもので、絵柄には幾何学模様や花鳥風月など凝ったデザインのものがあったそう。
相手に送るものにデザインなどこだわりをかけることからも、江戸の豊かな生活がうかがえますね。

そんな日本で文明開化のあと、ヨーロッパと同じく

郵便改革が起こりました。

郵便制度の父とも呼ばれる前島蜜(まえじまひそか)の活躍により、郵便料金の一律化や全国的な展開が行われました。

その後、郵便が広く使われるようになり封筒が一気に普及していきました。

<ひと言メモ>
前島密とは、日本の官僚、政治家で、日本に郵便の仕組みを築いた人物です。日本の近代郵便の父と呼ばれ、1円切手の肖像として描かれています。

“送る”から“贈る”へ。新たな役割を見つけた封筒

封筒は登場して以来、人々の大切な文書を守り続けてきました。長い歴史の中で私たちの身近なものとなったのはつい最近のこと。

しかし、封筒は活用されながら新たな役割も担うようになってきました。

大切な家族に送る手紙や、友人に送るバースデーカード、お祝いを込めたウェディングカードなど、封筒は手紙やメッセージカードと一緒に送る人の想いを守り、贈り物として使われています

また、お年玉を入れるポチ袋には、相手に好きなものを買って欲しいという想いを包むプレゼントとしての役割が。そして、病院でのお薬袋には健康を守る役割もあります。

ほかにも、資料を渡すときなど、そっと入れる封筒には、内容が人の目に触れないようにという気遣いの役割があります。

シーンは様々ですが、共通して言えるのが、相手への想い

これまで、封筒は単に書物を守り送り届けるという役割でしたが、時代を超えて、贈り物としての役割も身につけたようですね。

封筒は、受け取る人が最初に目にする物。
自分の顔として考えてみると、もっと素敵な役割が見つかるのではないでしょうか。

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